Nero’s備忘録~育休中パパはじめての子育て~

パパ育休真っ最中。パパ育休の布教活動、子育て日記他、備忘録。

5か月分のサザエさん症候群~やりたいことリストを完遂させる~

こんにちは。育児休業終了まであと10日を迎えたNeroです。

 

 

やっぱりどう考えても、近頃は少々憂鬱です。

育児休業は、育児をする時間であって、休みではない!」とはよく言いますし、本当にその通りとは思いますが、

「会社でする仕事」と「育児という仕事」が全く同じものかと言えば、それもまた違うものだとも思います。

休みではないものの、子どもと、妻と、(もちろん猫様も)四六時中、同じ時間を共有していたわけですから、仕事に戻ることを考えると、心も体も身構えてしまいます。

 

休業期間だった5か月分のボリュームの「サザエさん症候群」を一挙に食らわされているようです。

 

復帰日程が確定した直後、毎日のようにバンバン会社から電話がかかってきていましたが、今週に入ってピタリとそれが止みました。

なにやら不気味です…。

今頃、刃を研いで、大きな口を開けて、私を待ち受けているのでしょうか…。

もはや、煮られようが、焼かれようが、どうにもなれ~…です。

 

 

さて、そんなNero家ですが、

「Neroが育児休業の間にやりたいこと」を、残り期間僅かとなった期間に完遂すべく、家族ともども毎日のようにお出かけをしています。

 

・墓参りに行く

・ショッピングセンターにある赤ちゃん本舗に行く

・行きたかったカフェに行ってみる

・サウナへ行って「ととのえる」

・庭の草むしりをする

・保険の見直しをする

・慢性鼻炎退治のため耳鼻科に行く

・友達に息子君を紹介しに行く

……etcetc

 

育児休業は「休みではない」はずでしたが、ここ数日はバケーション状態。

息子君にも家族にも関係なく、私個人のタスクも含まれておりますが…。

ますます5か月分のサザエさん症候群に拍車がかかります。

 

 

↓ショッピングモールで疲れ果てた私と息子君

あまりにも疲労がにじみ出ていて、シュールだったと妻が遠くから激写

 

↓車で墓参りに向かう途中、入る山道を間違え、このあと山道をバックで引き返すことに…

 

ブログを始めた頃、草むしりをしてそのビフォーアフターを投稿しましたが、そこから約2か月程が経って、またもや伸びてきた雑草。

フェーズ1 3月末に草むしりする前

フェーズ2 3月末に草むしりした直後

フェーズ3 6月上旬の様子

前回はがんばって手でむしりましたが、今回はお薬に頼り、枯れて頂くことに。

ここからお薬がどのように効くのか、ちょっと楽しみです…。

 

 

妻と息子君とお出かけする、家事をする。

仕事のことを気にせずに取り組める、ということは、やはり幸せなことだと改めて感じました。

仮に育児休業を取らず、時短や業務内容変更等で対応していたとしても、仕事のことを完全に頭から離すことはできなかったと思います(そもそも社有携帯持たされていましたし…)。

 

会社から離れて、家族と向き合い、自分とも向き合う。

人生100年時代。こんな時間が1年や2年あっても、決して罰は当たらないはずです。

一人でも多くの方が、そんな時間を得られるようになればいいなと、改めて思いました。

 

もし第2子が産まれたら、次は5か月と言わず、1年間の取得にチャレンジしてみよう…。うん、そうしよう。

30代世代は「仕事」と「家庭」の板挟みなのか~もっと一緒にいたかった~

今日は6月1日。

早くも今年も半分が過ぎようとしていますね。

毎年毎年「早いなぁ」と思いますが、今年はひとしおです。

 

 

私の5か月の育児休業期間*1も残り丁度2週間となりました。

本日から復帰のその日まで、記事上では「あと●●日」とカウントダウンを綴る日が続きそうです笑。

 

5か月ぶりに戻る職場の事を考えると、「職場の上司や同僚にどのように迎えられるんだろう」、「新しい仕事に対応できるのだろうか*2」等々、不安は募ります。

そして短期的には、復帰直後の約1か月半の長期出張が気になるところ。

曲がりなりとも、いままでツーオペで息子君に接することができていたのが、この1か月半の平日は完全妻のワンオペになります。

この点については、少なからず妻も不安に思うところがあるようです。

 

 

妻から共有されたTwitter

そんな妻から共有されたのが、下記ツイート。

ブログもやられている方で、たまたまはてなブログユーザー様だったので、勝手ながらツイート内容と共に言及させて頂ければと思います。

おたま様(id:shiratamaotama)

www.shiratamaotama.com

↓引用ツイート

こないだ50代男性と話してたら「女の人は偉いよね、育児も仕事もして」と言われたので「ありがとうございます。でも私はいま一番大変なのは30代男性だと思うんですよね」と言ったら「え、なんで?」と。
「家事育児して当たり前、でも仕事も残業も出張も勉強も当たり前、と思われてるからですかね」

「今の30代男性って『妻に言われるから仕方なく家事育児する』というよりも、家事はやって当たり前、育児はやりたいからしてる、という人が多いです、私の周囲では。一方で会社の上司は奥さんが専業主婦で、猛烈に仕事して休日も勉強してた人が多いので、ロールモデルにしようとすると破綻しますよね」

「どの時代も過渡期の人が一番きついと思うんですけど、今の30代女性はもうそういう葛藤は上の世代の女性がしてくれたから、だいぶロールモデルが見えてきた感があって。私も職場の皆さんの理解があって仕事と育児の両立はなんとかできてます。でも私と同じことを30代男性が言ったら、

『なんで奥さんが休まないの?』『奥さんは何してるの?』とか正直思いませんか?上の世代の男性がそう感じてしまうのは理解できるんですけど、今の30代男性はそういう感覚にすごく板挟みになってて大変そうだな、と思ってます。男性の産後うつも問題になってますよね」

…みたいなことを言ったんですけど、これは私がいい人だから若い男性を擁護しようとしたというよりも、当然のように「育児」を「女性」カテゴリにいれてる50代男性に「今はそうじゃないんですよ」と言いたかっただけかも。

 

はっきりと感じる認識の世代差

おたま様の記事では、「育児と仕事の両立についての認識の世代差」について触れられています。

男性の家事育児参加についてはまさに過渡期にあり、30代男性は「当たり前に男性が家事育児をする」と認識。一方50代は「奥様が専業主婦であり、男はがむしゃらになって働いた」。

この2つの世代の板挟みになって大変だ、と。

 

まさしく30代男性の私。

このおたま様の記事とツイートに、涙しました。

 

改めてパパ育休について考えてみました。

私の場合、

「世間では理解が高まりつつあり、社会全体で推進する動きの中にある」

「とはいえ、個々によってまだまだ温度差があり、Neroの勤めている会社ではまだまだ全体の理解は乏しい(Neroの会社ではパパ育休は私で2例目)」

という状況の中にいます。

 

「先輩世代」に言われた一言が忘れられない

育児休業取得に向けて、会社の上司や同僚と諸々話をしていた頃、とある上司に言われた一言がいまだに忘れられません。

育児休業?そんなん無理やで。

 奥さん働いてないんやろ?家におるんやろ?大人二人で何するん?時間持て余すで。

 赤ちゃんなんて1日中寝ているだけやし。」

 

…この上司はまさしく50代。ガチガチの「先輩世代」です。

男は、昼夜問わず仕事をして給料を家に入れる。女は、家事育児を担う。

まさにそんな時代を生き抜いてきた方です。

 

一言付け加えると、私の会社は業界で「ブラック企業」で通っています。

「●●(私の会社)さんは、夜2時でもメールがバンバン入ってきてたよ~」と話す得意先さんに対して、営業が「それがうちのカラーですから!」

と、半ばブラック体質を売りにしている節すらあります。

ここ数年は諸々の社会情勢を受け、多少ホワイト要素は入り込んできていますが、せいぜい「ブラック+ホワイト=カフェオレ体質」といった感じ。

まさに会社の体質も過渡期にあります。

 

時代、会社の体質、ありとあらゆるものが前世代的だったこの上司からすると、「育児休業」を取りたい、という私の発言は「認識の世代差」によって、到底理解できなかったものなのでしょう。

 

それは単に時代が違ったからか

私はこの上司の事を尊敬しています。

いまは異動してしまい、直属の関係は無くなりましたが、直属だった約4年間、多くを学びましたし、この方の下だったからこそ、仕事が楽しくできたとも思っています。

それ故に、育児休業に対してあのような反応されたことに、少なからずショックを覚えたものです。

先ほど記述した、「ブラック企業である体質を売りにする」営業が多かった中、この上司はそうではありませんでした。

「仕事は楽しくやるもの」「睡眠はしっかりとるもの」等々、ブラック至上主義の周りとは違った価値観を持っていました。

 

ということは、家事育児に対して、捉えている認識が違っていただけなのかもしれない。

もしも世代が違って、この上司が30代の頃に、現在と同じような家事育児の価値観が時代としてあれば、この上司も私と同じような認識をしていたのかもしれない。

 

「板挟み」現役世代はどう立ち振る舞うべきか

今の50代の方々が30代だった頃というと、約20年前です。

その時代と現在を比較すると、社会課題が異なっています。

異なる社会課題に対して、前世代的な認識、価値観、立ち振る舞いで、課題が解決できるわけはありません。

 

改正介護・育児休業法の整備等、環境は完全とは言えずとも、整いつつあります。

あとはそこに「徐々に」対応していく個々の会社や個人の、認識、価値観、立ち振る舞いが変わっていくのを待つばかり。

この「徐々に」の期間が、過渡期であり、そこを現役世代で生きる私達は、そのはざまで揺さぶられて、右往左往もするわけですが。

 

あの時上司が「大人二人で何するん?時間持て余すで」言ったことには、今なら明確に否定できます。

育児はワンオペでやるものではありません。

後日談ですが、その上司にお子様が生まれた時、奥様の実家に住んでいて、義母の手をかなり借りていたようです。

確かに、ママ、おばあちゃんが居れば、パパの出番は無いかもしれません。

 

ですが、そもそも「おばあちゃんが居れば手は足りているから、いい」というのもおかしい。

子どもと一緒にいたい、妻と一緒に家事をしたい、こうしたある意味で単純な欲求を持つことが、そこまでおかしなことだとは思いません。

 

板挟み世代は胸を張っていいのです。

 

もっと一緒にいたかった

おたま様がブログの最後で共有している動画を、私も改めてここで共有させてください。3分程です。

youtu.be

私の上司を含め、現在の50代の「先輩世代」の方々を「前世代的」と、少々悪者扱いして綴ってしまいましたが、

「先輩世代」でも、このような意識をお持ちの方がいる、ということが、

今、私達「現役世代」が「仕事」と「家庭」の「板挟みに成ることができている」ことの表れかもしれません。

この方々の意識がなければ、もしかしたら「板挟み」になることすら叶わず、今でもなお「仕事」しかない世代だったかもしれません。

 

 

おまけ

トイレに行っている間にNeroの枕を奪う猫様

あんたばっかりフワフワの枕ずるいにゃー

 

*1:厳密に言えば病気療養2か月、育児休業3か月

*2:復帰後は私の希望により、それまでと違う業務に就きます

ベトナムとNero家~国境を越えて~

昨日は、ベトナム人の友人の家へ遊びに行きました。

 

 

市が行っている「離乳食教室」に、妻が参加した時、たまたま同じグループにそのベトナム人の方がいて、妻が声を掛けて仲良くなりました。

こういう時の妻の行動力には脱帽です。

私は知らない人に声は掛けることができたとしても、仲良くなるまでには至りません…。

 

旦那様は日本人で、息子君より1か月早く生まれた娘ちゃんがいます。

妻が、いつもお世話になっている子育てセンターに誘い、私とはそこで初めて会いました。

子育てセンターへは、私と息子君と2人で行ったりもします。

妻抜きでも、お話をしたり、息子君と娘ちゃんを遊ばせたり、仲良くさせて頂いております。

 

息子君と1か月違いのお友達の様子は、とても親近感があります。

息子君も早速ガールフレンドができて、喜ばしい限り。

↓見つめ合う2人…

 

 

友人宅には、ベトナム人の仲間が集まり、日本人の旦那さんと共に私たち一家をもてなして頂きました。

ベトナム風の春巻きとお好み焼きは、野菜で巻いて食べるんだよー」と教えてもらって、「おお!野菜で巻くのね!オッケー♪」と思っていたら、野菜どーん!のボリューム感に驚き。

ベトナムではこの様なパーティーの際、机は使わないそうです。

ちょっとしたゴザみたいなのをひき、料理は全て床置き。

レタスやパクチー、ミント、大葉、ドクダミなど色々な野菜をいい感じに選んで、その上に春巻きやお好み焼きをのせるスタイルがとても楽しかったです。

日本の手巻き寿司の感覚に似ているでしょうか。

そして、お腹いっぱい食べてもすごくヘルシーという一石二鳥。 

 

新しく出会ったベトナム人の方々も、すぐに息子君の名前を覚えてくれ、代わる代わるだっこをして、あやしてくれました。

息子君は満面の笑顔を振りまいてみたり、ギャン泣きしてみたり、コロコロ表情を変えていました。

もしかして、ぼちぼち人見知りも始まってきてるのかしら…?

 

 

このようなパーティーを月に1〜2回、開催しているそうです。

旦那さんは気儘に時には参加したり、時には別行動したりしているそうです。

「うち帰ってきたら、俺のベッドであいつら(友人たち)寝てたりするんだよ〜」

と笑ってました。

なんとも大らかな方です。

 

料理が全て手作りということもすごいのですが、一部の野菜はお家の庭に畑を作り、育てているという事に更に驚き。

ベトナムで当たり前に手に入る野菜が、日本では手に入らなかったりするらしく、どこかで種やら苗やらを調達してきて、お家の畑で栽培されてるとの事。

いまのお家も、畑を作るスペースがあるから…という理由で選ばれたそうです。

中古物件だったそうですが、荒れ果てて石や枯れ木がゴロゴロしていた庭を整備して畑を耕し、お手製のスプリンクラーまでありました。

まさにリアルマインクラフト…。

 

彼女は、大方の道端に生えている草が、食べられる草なのか、そうでないのか、分かるそうです。

というか、毒が入っているような草でない限り、食べてしまうとの事でした。

周りの友人たちは、「それは彼女だけよ!」と笑っていましたが…。

 

 

ところで、私は何故かベトナムがとても好きです。

過去2回、ベトナムに行った事があります。

最初は新婚旅行で、2回目は仕事で。

新婚旅行の行き先をベトナムにした理由は、自分でもよくわかりません。

それまで、ベトナム人と話をした事すらありませんでした。

ベトナムが私を呼んでいたのでしょうか…。

妻は「Neroの前世はベトナム人だったんじゃないの」と言いますが、あながち間違いではないかもしれません。

 

 

ベトナム人は、勤勉、真面目、優しいという国民性であるイメージです。

もちろん、全ての人がそうではないと思いますが、これはベトナム人と関わった事のある日本人に聞くと、ほぼ総意です。

 

 

日本に一定の期間定住するベトナム人は、約10年前の2011年は5万人強だったのが、2021年には45万人までになっています。

在留している外国人の国籍ランキングでいうと、中国に次いで2位。

もはや彼らの存在は、名実共に日本を構成する影響力のある要素と言っても、過言ではありません。

 

しかし、この数字の裏には、様々な問題が山積され、半ば放置されている状況。

これらに触れ出すと、文字数が何倍にも跳ね上がってしまうため、別の機会に譲るとして。

 

 

国を越え、文化を越え、友達になるというのは、息子君にはもちろん、私達大人にとっても、刺激的で、変え難い、素敵な時間です。

 

ベトナムの観光地、ホイアンの街並み。Nero撮影。

 

おまけ

階段のこの位置がお気に入り。

ここからだと1階が見渡せるんだニャー。

 

「蛍火」と「諸法無我」

私Neroは、とある県に住んでいます。

 

県名くらいこのブログで晒しつつ、地元ネタを織り交ぜたブログ作成も面白いな~と思っていますが、

万々一、会社や友人たちに身バレすると赤面ものですので、一応伏せています。

 

私が住んでいるとある県のとある市は、人口約10万人程の規模感。

歴史をたどると、市の中心部にある城を中心とした城下町として栄えたようです。

10万人都市と聞くと、ある程度賑わっているように聞こえるでしょうか。それとも少し寂しい感じでしょうか。

聞く方の主観によって分かれるラインかな~と、勝手に思っています。

 

程よく栄えていて、程よく田舎。

町の中心部から10分も車を走らせれば、のどかな田園地帯が広がります。

 

 

そんな田園地帯に、地元有志の方が、蛍を住む環境を整え、幼虫を生育して川へ放流しているという場所があります。

観光マップに載るわけでもなく、googleで検索してみると、数年前に作られたHPが更新もされずに、ひっそりと佇んでいるだけ。

まさに地元民のみしか知らないようなスポット。

 

毎年5月中旬から6月上旬にかけてに見ごろを迎えます。

今年も行ってまいりました。

今更ながらに、iphoneのカメラ性能にはびっくり。

ぼんやりとですが、儚げな蛍火をカメラに収めることができました。辛うじて蛍だと認識して頂けるでしょうか…。

それでもやっぱり、肉眼で見た時の感動とは比べ物になりません。

 

 

この市に異動してきてから11年目になりますが、毎年見に行っています。

何年目かに、「住んでいるところの近くに蛍が出るんだぜ」と大学の後輩に声を掛けたところ、その後輩がわざわざ新幹線を乗り継いで見に来ることになりました。

その後輩が今の奥様です。

この蛍達がいなかったら、妻との結婚も息子君の誕生もなかったかもしれません。

 

 

たまたま入った会社に、地元から2時間の場所に支店があり、たまたま社会人3年目でそこに配属されることになり、

たまたま定期異動の概念がない会社なので、10年越しでそこにい続けています。

 

 

そんな私にも、約1年半前、異動の話が出ました。

異動先はなんと海外。

海外志望もあったため、喜んでこの話に乗りました。

人と違った大きなチャレンジができると、ワクワクしながら準備をしていました。

コロナ禍の折でしたので、異動後、しばらくは本社に勤め、諸々の準備をしながら渡航のタイミングをうかがう、というスケジュールを予定していました。

 

ところが、本社への異動を1か月後に控えたある日、父が急死します。

突然の事でしたので、家族のケア、事務的な対応や相続の対応、長男である私は見て見ぬふりはできません。

異動してしまえば、当然のことですが、準備が整い次第、渡航しなければなりません。

 

時はコロナ禍真っ最中。

一度渡航してしまえば、当然頻繁に帰ってくることもできませんし、そもそも帰宅する選択肢さえ取れない可能性も高く。

海外異動の話は白紙に戻して頂きました。

 

 

その後息子君が誕生したり、精神疾患になったり、育休を取ったり。なんか乱高下しすぎている気がします笑。

この辺の経緯はこちらの記事を…。お時間あれば。

 

 

この乱高下の中で、「諸法無我」という言葉が好きになりました。

仏教用語ですが、「すべては繋がりの中で変化している」という意味。

全ての物は互いに影響を及ぼし合う、因果関係の中にあり、他と関係していない独立して存在するものなどあり合えない…という考え方。

あまり宗教とは縁のない私ですが、この考え方は非常にしっくりくるものがあります。

 

 

この町に来て、蛍の存在を知って、大学の後輩を誘って…

海外赴任の話があって、父が急死して、息子君が生まれて、私が体調不良になって…

すべてが「諸法無我」。

 

何一つ欠けていたら、「今」は無く、

良かったり悪かったり、いろいろある「今」だけど、その「今」の全てで「未来」が作られているんだなぁ、と思う今日この頃。

 

最低なことがあった一日でも、それが最高の未来に繋がっている、と考えれば、最低な一日への見方も変わります。

…その逆もまたしかりですが、それもまた、人生の面白みなのかもしれません。

 

 

おまけ

今日は暑かったにゃー!

妻の麦茶を無断で飲む猫様。

 

新生児と猫~我が家のイクニャン~

本日の主役は我が家の猫様。

 

猫様との出会い

我が家に猫様がやってきたのは、2020年末の事。

コロナ禍になり、初めての年末を迎えようとする頃で、「ステイホーム」がそこら中で叫ばれていた頃でした。

当時妻が勤めていた職場の方の知り合いが、とある山中で、生まれたばかりの子猫数匹と、母猫を保護し、子猫の飼い主を探しているとの事で、妻に声を掛けてくれたのが発端でした。

 

 

妻は無類の猫好きです。

幼少の頃は猫を飼っていたこともあるようで、いつかは猫を飼いたいと、結婚当初から言われていました。

私の方はと言えば、母親があまり猫が好きではなかったこともあり、「そんなに好きじゃない…どっちかっていうと、犬派かな。」という感じ。

 

そんな私を見て、結婚以降、妻による洗脳作戦が始まっていきます。

家には猫グッズが増え、半ば無理やり猫カフェへ連行され、ツイッターに上げられているかわいい猫の姿を見せられ…。

妻の作戦が功を奏し、私も徐々に猫好きへと変わっていきました。

 

そんな折、妻の職場の方から声を掛けられたチャンス。

譲渡を予定している子猫の写真を頂き、その愛くるしい姿にボルテージは高まる一方。

ところが、当時私と妻は、ペット禁止のアパートに入居しており、ペットは飼えない状況。

ですが、高まったボルテージを抑えることができず、その日のうちに引越しを決意。

その週末には不動産屋に足を運び、ペット可の賃貸物件への引っ越しを決めました。

引越し先はそれまで住んでいたアパートから、徒歩10分程のところ。

 

まさに猫を飼うためだけに、引っ越しをしました。

 

新生児と猫の共存に向けて

その約半年後、妻の妊娠がわかります。

新生児と猫、果たして共存ができるのだろか?

特に妻は、新生児にも猫にも、万が一があってはいけないとの思いからか、かなり細かいところまで調べていました。

 

・ベビーベッドを使用する(猫に踏まれない様に)

・ベビーベッドに蚊帳を使用する(猫にちょっかい出されない様に)

・猫のトイレと子どもの生活範囲を分ける(子供が大きくなってから猫砂を口に入れない様に)

…このような対策を考え、実行してきました。

こんな感じ↓

蚊帳はかなり役に立ちました。

息子君が手足をバタバタ動かすと、布団がピクピク動き、それが猫様の興味をそそるようです。

猫様がダイブしても直撃は免れます。

↓こんな感じ

 

イクニャンになってくれた

上記のような、多少の本能的なちょっかいはありましたが、猫様は息子君を受け入れてくれました。

それまでは私と妻を独り占め(一匹占め?)していたところ、急に弟ができたわけですから、多少やきもちを焼いているような節もありました。

ですが、「飼い主と私を邪魔する存在」ではなく、「一緒になって守るべき存在」と認識してくれたようです。

 

例えば、2階で息子君を寝かし、私も妻も1階の水回りで家事をしていた時、猫様が「ニャーニャー」と呼びに来ます。

なんじゃらほいと2階に戻ると、息子君が寝返りに失敗して、苦しそう。

 

また、息子君が3か月になる頃まで、ほぼ妻のワンオペだったため、その間の夜勤は全て猫様が付き合ってくれていたようです。

2時間おきにミルクをあげるタイミングで猫様も起きだし、何をするわけではないけれど、妻と息子君を見守る。

おかげで妻だけでなく、猫様も寝不足で、日中はフラフラしたり、押し入れに引きこもっていたようです。

妻はこの猫様のおかげで、メンタル的にだいぶ救われていたようです。

いまでも、明るく元気に子育てできているのは、この時の猫様のおかげだと言います。

 

夜勤中の一幕↓ 授乳する妻と見守る猫様

 

新生児と猫は十分共生可能

今ではベビーベッドも蚊帳も必要ありません。

猫様は自由に息子君の近くをウロウロしていますが、猫様が息子君に危害を加えることもありません。

もっとももう少し息子君が大きくなれば、危害を加えられるのは猫様の方だと思いますが…。

 

猫もそれぞれ性格があり、個性があります。

たまたまうちの猫様の性格が、共生に向いていた、という事はあると思います。

 

また、生まれてきた子供が猫アレルギーを持っていた等、身体的な課題を抱えてしまった場合、どうする、というリスクは残ります。

(ちなみに5か月の息子君が受けられるアレルギー検査をしたところ、猫のアレルギーは見つかりませんでした。これから体質変わることもあるようですが…)

ですが、仮に息子君に猫アレルギーが見つかったとしても、取れる対策を最大限取って、共生できる道を探りたいです。

 

飼い主(親)の少しの工夫と接し方で、新生児と猫の共生は可能だと声を大にして言いたいです。

 

というのも、子どもが産まれたことで、猫などのペットを手放す話をネット等で見聞きします。

それぞれの細かな事情は分かりませんが、一度迎え入れた以上、ペットも大切な家族。

大切な家族が共に楽しく生きられるような道を、探していきたいと思う、今日この頃です。

 

 

おまけ

とは言ってもあたしも抱っこしてほしいニャー。

息子君とシンクロする猫様。抱っこしているのは私。

 

仕事して家事して…はフェア?~必要なのはリスペクト~

先日のホンマでっか!TVSPにて

ホンマでっか!TVが好きで、必ず放映を録画して、後日晩飯を食べながら妻と見ています。

先日は3時間SPの三部構成ということで、なかなか3時間分を一気に見る時間がないので、パートごとに分けて見ています。

 

第一部は「妻の地雷を踏まない方法を教えて」ということで、

子育てや育児で大忙しの奥様を持つ芸能人の皆様が、どうしても奥様の地雷を踏んでしまう、というテーマでした。

 

ユージさんは、家のごみ捨てをする際、台所の大きなごみ袋で家じゅうのごみを回収すると怒られる。

ブラマヨ小杉さんは、布団をしまう際、その向きが縦横逆だと怒られる。

 

ユージさんの事例では、台所のごみ袋を家じゅう持って歩くと、生ごみの匂いが蔓延したり、万一液だれしていたらどうするの!

小杉さんの場合は、縦横逆だと、となりにある引き出しが開けられない!

…というのが奥さん側の主張との事。

 

「別にええやん!」という男性側の主張に対して、評論家や女性パネラーたちはバッサリ。

我が家でも、共に見ていた妻が「わかる~!」とはしゃいでいました。

 

法律堀井先生の一言

「皆さん、家事育児をどこか軽んじていませんか?」

「奥様から受けた指摘、もし、さんまさんや職場の上司からの指摘だったら、どうしますか?」

 

…うぅ、なるほど。

 

「もし職場なら、次は同じようなミスをしない様にしようなど、行動しますよね?」

「家でそれをやらないのは、どこかで家事育児を軽んじているということです。」

 

家事育児を一つの仕事として捉えれば、この指摘は至極ごもっとも。

 

育休交渉中のとある上司の一言

そんな番組をボケーっと見ていると、約半年ほど前、育休交渉でいろいろな上司や同僚に話をしていた時のことを思い出しました。

 

ある上司に、育児休業を取りたいんです、と持ち掛けたところ、

「お前(Nero)は仕事して稼いできてるやん!その上で家事育児もやるのって、フェアちゃうやん!」

…とのこと。

 

よくもまぁ、この時代にはっきりとこのような事を言えるなぁ、と思いながら、

Nero「でも、生まれてくる子供は私と妻の子ですので、2人でやるのがいいのかと…。」

上司「奥さん、いま働いとるんやっけ?」

Nero「いえ、今は働いてないです。」

上司「それやったら、Neroと奥さん2人の生活、子供生まれれば3人の生活を、お前ひとりが稼いでるわけやろ? 生まれた直後は大変なんです~て確かによく聞くけど、お前が仕事で大変な時、奥さんはお前の仕事手伝えるん?無理やろ?」

 

…この方は、私の直属ではなく、一緒に仕事をしている他部署の方でしたので、

上司「まっ!直属の上司とよく相談し!別に俺は(Neroが育休を取ることは)どっちでもいいけど、俺はそう思うけどなぁ~。」

…という会話を以って終わりました。

ちなみにこの上司、奥様もお二人のお子様もいらっしゃいます。

 

フェアとはどういうことか?

私は、ここでこの上司との会話が終わってしまいましたので、この後について言及することはありませんでしたが、

皆様なら、この上司の発言に対して、どう切り返すでしょうか。

 

堀井先生の指摘、「家事育児を軽んじている」は問題外としても、

同じフェアな仕事として、「外での(生活の糧のための)仕事」と「家事育児」を対等にとらえた際、

外での仕事をしながら、家事育児に携わらなければならない側は、アンフェアなのでしょうか。

あるいは、共働きならフェアなのでしょうか。

 

そもそもすべてをタスク化して、平等に分け合うなんて無理

「フェア」にこだわるのなら、家庭運営にかかわる「仕事」を洗い出して、その数や重さも考慮に入れながら、平等に分け合うべきなのでしょうか。

 

ホンマでっか!TVでは「名もなき家事」の話題にも触れられていました。

タスク化できないような、細かな作業(ひっくり返っている靴下を戻す等)のことを「名もなき家事」と呼ぶそうです。

 

「外での仕事」「家事育児」だけでなく、森羅万象全ての「仕事」に対して、「名もなき●●」は存在していると思います。

家庭運営に関わる、それらをすべて洗い出し、タスク化して2人で分けあうなんて、無理な話です。

 

結局は「リスペクト」が足りないのではないか

「外での仕事」、「家事育児」、その他、ありとあらゆるモノをやっていく中で、

結局は奥様に対する、あるいは旦那様に対する、「リスペクト」が足りないんじゃないかなぁ、と思います。

 

「外での仕事」にしろ、「家事育児」にしろ、瞬間的にも永続的にも、どちらかに負荷が偏ってしまうことは、これはどうしようもないことだと思います。

でもその中で協力しあう、協力しあう中で改善点があるなら、お互いをリスペクトした上で指摘しあう。

リスペクトがあれば、指摘する方もされる方も、相手の事を考えた言い方や接し方になるはず。

 

男性パネラーはブラマヨ小杉さん、チュートリアル徳井さん、ユージさん、その他数名。

女性パネラーは、大沢あかねさんと元宝塚のなんとかはるひさん(名前忘れちゃった)が出ていましたが、

彼ら彼女たちの発言からリスペクトは感じませんでした…。

いやいや、今回のお題を受けて招集されているわけですから、あえてそういう風にしているだけか。なんせ「芸能人」。番組はエンターテイメントショーです。

あるいはリスペクトできないところまで、行ってしまわれたのか…。

 

人の振り見て我が振り直せ

妻の側は、こんな私ですがリスペクトを持って接してもらっていると思います。

 

果たして私の方は、私の妻に常にリスペクトを持って接していられているでしょうか。

そうあろうと意識しているつもりですが、気分の上がり下がりが激しい私は、少々そうでない時があるのでは…と思います。

 

自分の機嫌は自分で取って、常にそうでありたいな、と思っています。

 

 

おまけ

息子君の涎掛けを装着させられる猫様。

職場復帰後、長期出張へ~せめて口角をあげて仕事しよう~

昨日は妻が3回目のコロナワクチンを打ってきました。

 

私の方は3回目は既に終了しており、1回目、2回目、3回目ともに全く副反応が出ず、「ワクチンじゃなくて塩水でも打たれたんじゃないか…」とドギマギしておりましたが、

妻の方は3回目を打った翌日である今日、しっかりと38.5度の高熱が出ました。

天気も悪いようですし、今日は家族みな、おうちで大人しくしています。

 

 

前回の記事で綴った通り、私の育児休業からの復活日が確定。

それはそれで、やっぱり人手は足りていないようで、確定以降、待ってましたとばかりに、毎日会社から連絡が入ります。

嬉しいような悲しいような。

これまでは、直属の上司、直属の後輩、総務担当の先輩の3人しか連絡を取ることはありませんでしたが、

徐々にそれ以外の方からも連絡が入るように。

否応なしに、徐々に会社モードに心身を慣れさせられているような気がします。

 

そういえば、最近毎日会社に復帰した夢を見ます。

妻曰く、寝言も発しているようです。

そんなにストレスには思っていないので、別にいいのですが、自分の中でも「仕事へ復帰する」ということが、それなりに一大イベントであることを、暗に感じます。

 

 

これも前回の記事に綴りましたが、復帰以降、私の業務内容が変更となります。

私が普段通っている事務所には、この業務をしている方が現状いないため、別の事務所にいる方からレクチャー&引継ぎを受けることになりました。

その期間、なんと1か月半…。

会社がマンスリーレオパレスのようなところを、借りてくれるそうです。

復帰直後、1か月半の長期出張です。

 

もう、こればかりは仕方ありません。

体調不良での有休消化、育児休業、復帰後の仕事変更、全て私の希望を叶えてくれていますので、ここまで来たらやるしかありません。

 

 

出張先は車で2時間程の場所ですので、土日は家へ帰ろうとは思っています。

ですが、私も妻も一抹の不安があります。

息子君が1か月から今までの約5か月間、なんやかんやはありましたが、ツーオペで過ごしてきました。

そんな生活から一転。いきなり妻のワンオペ。しかも私は平日長期不在。

息子君のお世話を無事にやっていけるのだろうか…。

 

今までも、復帰後の事を考えると少々憂鬱でしたが、さらに憂鬱度合が増しました。

息子君よ、おとんの事を忘れないでおくれ。

 

 

そういえば、先日、3年ぶりにお会いした方から、「Nero君、顔の表情がやわらかくなったね~」と言って頂きました。

自分では全く意識していなかったですが、妻に言わせると、仕事を離れて以降、顔の表情がとても良くなっているようです。

仕事していた時は、ずっとピリピリ、イライラしていて、顔の表情も怖くて硬かった…と。

 

確かに特にこのお休みに入る前は、いろいろと追い詰められていましたので、そのような表情にもなっていたかもしれません。

怖くて硬い表情の人が、ピリピリイライラオーラを発していては、息子君の情操教育にはもちろん、私自身や周りの人に、いい影響などあるはずがありません。

 

 

口角を意識して上げていると、表情が明るくなり、ポジティブな感情が湧きやすいそうです。

(小顔効果や引き締め効果もあり、若く見られる効果もあるとのこと…!!)

「口角を上げる」為には、「口角挙筋」という筋肉を使うそうです。

そして、筋肉ですので、使っていなければその筋力は衰える一方。

怖くて硬い表情の人は、口角挙筋を使わないため、さらにそれが衰え、ますます怖くて硬い表情になるという…。これぞ悪循環。

 

 

どうせ仕事はしなければなりませんし、ここまでワガママも通したわけですから、せめて口角を上げ、口角挙筋を鍛えつつ、仕事に励みたいと思います。

 

「人からどう思われるか」は気にしないと決めましたので、口角を上げることによる、ポジティブな感情を得るために。

 

でも…よく考えれば、「人からどう思われるか」とか関係なく、表情が明るい、ポジティブ感情、若く見られる…このような状況にあれば、当たり前にいい循環になるような気がしています。

 

 

おまけ

少し離席した隙に、Neroの作業場を奪う猫様。

「もとは私の居場所にゃ~!」

…確かに今日は妻が寝込んでいるので、猫様愛用の座椅子で作業中。私が悪かった。