「ととのう」~朝ウォーキングが習慣化してきました~
ととの・う〔ととのふ〕【整う/調う/▽斉う】 の解説
1 必要なものがすべてそろう。「材料が―・う」「準備が―・う」
2 きちんとまとまった状態や形になる。調和がとれる。「体裁が―・う」「―・った顔だち」
3 交渉や相談がまとまる。「縁談が―・う」「契約が―・う」*1
最近、起床後にウォーキングをするのが日課となっています。
いつもなら三日坊主で終わる私ですが、珍しく習慣化しつつあります。
朝6時ごろ床から出て、顔を洗い、歯を磨き、髭をそり、寝癖を直し、着替える。
この季節、まだまだ朝は肌寒い。長袖のウェアを羽織り、下はランニング用のハーフパンツといういで立ち。
たいがいこの時間、妻と息子君はスヤーと就寝中なので、起こさない様にそろりそろりと家を出ます。
持ち物は、家の鍵、スマホ、10円玉1枚。
5月の朝6時過ぎ。太陽はほぼ顔を出し、朝陽が少々眩しい。
町は徐々に人の気配が増え始めていて、早い方だと通勤、通学に家を出ておられるようですが、どちらかと言えば、私のように散歩をする人の姿が多い印象。犬を連れている方も見えます。
田舎町です。都会に比べれば人の数は疎ら。
本当はウォーキングと言わず、軽くランニング、と言いたいところですが、なまりきった体に起床直後のハードな運動は重労働。速足でいつものコースを辿ります。
目的地は片道15分程度の場所にある神社。
私の住んでいる町は、いわゆる城下町だったようです。町の中心部には城跡があり、観光スポットになっています。
そんな城下町の「鬼門」を守る神社のようで、鬼門の位置である城から見て北東方向に、その神社はあります。
鳥居をくぐった参道は石畳の階段になっており、それを早歩きで上ると結構な運動になります。
だいたい同じ時間に、同じおばちゃんとすれ違います。
「おはようございます」と声を掛けると、「おはようございます、ご苦労様です」と返してくれます。
このおばちゃん以外に、神社に人影は無し。マスクを外します。
朝の新鮮な空気が体にしみる。
本殿に着くと、持ってきた10円玉を賽銭箱に放り込み、二礼二拍一礼。
同じ道を引き返し、家へ戻ります。往復約30分弱のウォーキングタイムです。
ウォーキング中は、できるだけ余計な事は考えないようにしています。
ただ、歩く。朝陽を感じ、気温を感じ、道端の花を感じ、すれ違った人と挨拶を交わす。
そして緑に囲まれた朝の神社で、汚れていない空気を吸う。
本殿にお参りをすると、何か特別なことを一つやり遂げたようにも思います。信心は全くありませんし、片道15分歩いて来ただけですけど。
僅か30分弱の朝のウォーキングで、自分の体と心が「ととのう」のを感じます。
育児中は、意識して外出しなければ、一日中家に引きこもってしまう、ということもざらです。
最近は、子育てセンターに行ったり、公園に行ったり、意識的に妻と息子君とお出かけするようにはしていますが、
朝のこの一人でのウォーキングは、家族とのお出かけとはまた違う良さがあります。
特にコロナ禍以降、自分を「ととのえる」ことを、とても疎かにしていたような気がしています。
コロナ禍以前、私はマラソンが好きでした。
運動音痴でスタミナもないため、フルマラソンを走り切ったことはありませんが、ハーフマラソンなら制限時間ギリギリでゴールできていました。
県内で開催されている、いくつかのハーフマラソン大会にエントリーし、参加証のTシャツやタオルをホクホクともらって帰ったものです。
いつかフルマラソンを走り切りたい、と思い、家の周りを走ったり、ジムで足の筋肉を鍛えたり、積極的に体を動かしていました。
それがコロナ禍となり、それを言い訳にトレーニングをさぼり、ジムに行かなくなり、あまつさえ出歩くことすら大幅に減りました。
コロナ禍だもん、しゃーないじゃん。
...これが自分の体と心をいかに不健康にしていたか、痛感しています。
私がメンタルをやられて職場で倒れたのも、この不健康の蓄積が一つの要因であったと確信しています。
いつ頃からか、「サウナでととのう」というワードを聞くようになりました。
サウナ→水風呂→外気浴の流れで身体的疲労が取れ、体がすっきりする。そして自律神経も整い、精神的にもリフレッシュした状態を指すようです。
思えば、銭湯通いも大好きでしたが、コロナ禍以降行っていないような気がします。
週末は、サウナでととのうを実践させてもらえるよう、妻に息子君をお願いしてみようかと思っています。
「ととのう」方法は人それぞれかと思いますが、
適度な運動、充実した睡眠、恐らくサウナも、人間という生き物の多くを「ととのえる」大切なアクションな気がします。
そして、コロナ禍を言い訳に、私を含めて、自分自身を「ととのえる」ことを疎かにしている方が多いような気がしています。
自分自身を「ととのえる」。侮れません。
*1:goo辞典より