Nero’s備忘録~育休中パパはじめての子育て~

パパ育休真っ最中。パパ育休の布教活動、子育て日記他、備忘録。

会社との関わり~育休を経て思う自立とは~

育児休業中(病気療養の有休使用期間も含め)、1か月に1回程度、直属の上司と面談をしています。

 

最初の2か月は、とても会社の事務所へ行ける体調ではなかった為、近くのコメダ珈琲で面談をしていました。

今は体調も回復し、会社へ行こうと思えば問題なく行けると思いますが、そのままの流れでコメダ珈琲が面談場所です。

 

 

面談では、私の近況、会社の近況などを話しています。

○○さんが退職した、△△という得意先でこんなことが起きている、売上げが厳しい…。

休業前は毎日、当たり前に話をしていた内容が、今では月1回。どことなく遠い世界の話のようにも聞こえます。

私の近況の方は、私の体調の状況、子どもの話などが中心です。

 

面談相手の上司は、私が休業に入る1か月前に転勤してきた方で、お互いにまだお互いの事を深く知りません。

転勤してきたばかりの部署で、部下(私)が前例がほぼない育児休業を取りたいと言い出し、

挙句の果てにいきなり精神疾患を起こした挙句ドクターストップとなり、そのまま育児休業にも突入した…。

この上司には大変なご迷惑をかけていることと存じます。

 

 

私は中間管理職の立場でしたので、本来であれば、転勤してきたばかりのこの上司のサポートをし、部署の業務が円滑に進む様にすべき立場でしたが、

それができたのはわずか1か月だけ。

私が不在になった後は、残りのメンバーでフォローしあっていただいていると聞いています。

本当に頭が上がりません。

 

 

私の会社はかっこいい言い方をすれば、「商社」でして、私の部署は営業部隊です。

営業はどちらかというと「属人化」しやすい業務で、兼ねてからそれが問題となっていました。

昨今の働き方改革の流れで、有休消化率、ヘルスケア、そして育児休業や介護休業等、社会的に対応すべき課題が増え、「属人化」の状態では難しい状況でした。

 

そこで営業は「個人営業」から「チーム営業」に変化していきます。

基本は得意先ごとに担当者個人が割り振られるものの、有事の時には、所属チーム内でフォローしあえる環境づくりが進められてきました。

誰かが休むとき、誰かがさっとフォローに入れる体制づくり…というわけです。

 

まさかその体制に、ここまで助けられることになるとは、思いませんでした。

もちろんフォローして頂いているメンバーには、負荷がかかっていることと思います。

 

社有携帯は会社に預けてありますし、個人携帯を知っているのはその上司と、一部の後輩だけですので、全部のメンバーの状況を伺い知ることができません。

私が職場で倒れたあの日以来、一度も連絡を取っていないメンバーもいます。

 

 

私がいなくなった直後は、個人携帯を知る後輩から「この業務ってどうやるんですか?」という電話が、たまにありました。

4か月たった今では、そんな電話もありません。

 

私がいなくなった会社は、(他メンバーへの業務量としての負荷増加という点を無視すれば)問題なくまわっているようです。

それが会社としてのあるべき姿。

属人化して「その人しかできない業務」があるということは、会社にとってはリスクです。

 

個人の側からするとちょっぴり寂しい面もあります。

「この業務は○○さんだからできる」「○○さんだからうまくいった!」と周囲から言われると、

その会社という世界の中での、存在価値を確認することができます。

 

私は、「人の目を過剰に気にする」性格ですので、この存在価値の確認は、非常に重要な物でした。

「人の目を過剰に気にする」→「人からどう思われているか気にする」→「存在価値があると思われたい」

ある意味では「存在価値があると思われたい」が為に、一生懸命仕事をしていた、と言っても過言ではないかもしれません。

 

 

少し前の「ほんまでっかTV」で、心理学の植木先生が、「子どもの自立」について話をしていました。

「子どもの自立」は、お母さんから離れることではなく、「依存する先が増えることだ」、ということだそうです。

今までお母さんだけに依存していたものが、友達に依存する、好きな女の子ができる、スポーツを頑張る…などなど。

世界から旅立つことではなく、世界が増えることが「自立」なんだそうです。

 

もしかしたら大人も一緒かもしれません。

「世界を増やす」ことが、「自立」すること。

大人の自立は子どもの自立よりも、バリエーションが豊富です。

社会的自立、精神的自立、経済的自立、身体的自立、仕事上での自立…などなど。

 

 

一昨日、上司との面談があり、育休からの復帰が6月15日で確定しました。

あと1か月です。

病気療養に2か月、育児休業で3か月。5か月という非常に長いお休みを頂きました。

1か月後、5か月ぶりに出社するときは、多分めちゃめちゃ緊張していると思います笑。

 

復帰後は、フォローしてくれたメンバーに感謝し、その分を貢献していくことは当然。

それと同時に、「存在価値があると思われたい」為に仕事をするのではなく、「自立」した働き方をしていきたいです。

既に息子君という新しい世界が、私にはもう広がっています。