転勤について考える~幼馴染と動物園~
先々週の日曜日に中学校からの友人達と、動物園に行ってきました。
お互いの奥様やお子様も揃って参加となり、とても賑やかな1日でした。
こうして全員揃うのは、コロナ禍以降初めてです。
我が家の息子君は、その中でも一番末っ子の為か、みんなに可愛がってもらい、息子君はニコニコ笑顔を振りまいていました。
こう見ると、人見知りはこれからなのかしら…。
私の出身県では「動物園と言えばココ!」というくらい、県内ではメジャーな動物園です。
幼稚園の頃、遠足でこの動物園を訪れ、迷子になった記憶が頭の片隅に残っています。
そうした幼少期の頃の思い出が残る場所に、幼馴染と、そして自分の子どもと行く事になるとは、感慨深いものがあります。
私も含めた友人6人のうち、私も含めた3人は県外の大学に進学しました。
盆暮れ正月には帰省し、その度にお決まりの居酒屋でお酒など飲みながら、お互いの近況を話していたものです。
就職活動の折、私以外の2人は地元での就職を希望していると知ります。
その頃既に地元組だった3人は、当然地元で就職する予定となっていました。
私はと言えば、地元に帰ることなど微塵も考えていませんでした。
就職は、あわよくば大学のある都会で。それが叶わないなら、別にどこだっていいや~。と思っていました。
結果、就職したのは、全国に支店がある今の会社。
入社して最初の2年、今まで全く縁も所縁もなかった場所に配属になりましたが、3年目を迎えた頃、私の出身県の支店に異動になりました。
そこまで強く希望していなかったにも関わらず、結果として出身県に戻ってきたわけです(同じ県内とはいえど、地元までは2時間かかりますが…)。
息子君が生まれて、丁度半年になりました。
つい半年前まで、「働く場所はどこだっていいや~」と考えていた私が、この半年で「ここ(出身県)から出たくない」と考えるようになりました。
私の会社は定期異動の概念がないため、大きな理由がない限りは異動はありません。
ですが、私が定年を迎える今後30年先まで、転勤が無いということはあり得ません。
どこかで異動する可能性が高い。
そうなった時に、「単身赴任」か「家族帯同」か。
Nero家は現在、賃貸住まい。妻のポリシーも「絶対家族帯同。単身赴任なんぞ許さん」派。
そういう意味では動きやすいです。
でも、息子君が幼稚園になり、小学生になり、中学生になり、そのタイミングで異動になったら?
私のような「幼馴染」を作ることは難しくなります。
もちろん、人間関係は「幼馴染」に限りません。
また、必ずしも「幼馴染」がいい方向に向くとも限りません。
どんな環境にあっても、その環境の中で息子君は人間関係を築いていくしかありませんし、そうあって欲しいと願います。
ただ、どこにいても「不変的な帰れる場所」があるのとないのでは、安心感が違う様な気がします。
この場合の「場所」は概念的なものではなく、地域、土地、家などの実体的なものを指します。
息子君が将来、「不変的な帰れる場所」に帰りたいと思うのか、帰りたくないと思うのかは、息子君の今後次第に委ねられるわけですが…。
現時点で持ち家ではないNero家では、私と妻の選択次第で、息子君に「不変的な帰れる場所」を作ってあげられない可能性もあります。
私が勤める会社では、取引先の多くが、4〜5年スパンで転勤していく会社がほとんどです。
そういった方々を見ていると、やっぱり大変そうです。
多くの方が単身赴任を選択されています。
毎週末に家へ帰る方、帰省費や仕事の関係でなかなか帰る事ができない方…。
中には逆に単身赴任を謳歌して、毎晩の様に飲み歩いている方もいるようですが…。
価値観は人それぞれ。
中には4〜5年スパンの転勤を、必ず家族帯同する方もいます。
奥様はその度にパートを辞め、お子様は転校しているそうです。
これもこれで、なかなか大変です。
今住んでいるのは私の出身県。
実家まで少々距離はありますが、何かあったらすぐに行き来できる距離ですし、こうして動物園に行く幼馴染もいます。
10年もいまのエリアに居ますので、ここでの会社以外の人間関係も広がってきています。
田舎ですが、生活の便は悪くありません。
息子君の子育てをするのにも、うってつけ。
そういった事を考えていると、会社でのキャリアを追求する事を止めた私にとって、
もはや、転勤することは意味のない事になります。
会社の人事制度に、転勤コースを選択できる制度があります。
多くの方は全国転勤可、を選びます。
家から通える事業所のみ、というコースもあります。
転勤が無くなる代わりに、役職はここまでしか上がれません、というものです。
人事コースを変えるのも、有かもしれません。
一年半前、一度は海外赴任を受け入れたことを考えると、考え方の振れ幅が凄まじいです笑。
そういえば、最近見た新聞記事に、新卒の学生に仕事場所や仕事内容を明示した上で、採用する、という方法を取る企業が増えてきた、とありました。
今まで、「正社員、総合職」といえば、生き方もキャリアも会社任せが当たり前。
まさにガラガラポン。
そんな中で、家庭とうまく折り合いをつけながら、上へ登っていくのがキャリアプランの主流。
今までは、ある意味では会社に生き方を任せていても、問題ない時代だったのかもしれません。
でも、それも変わってきている時代にある気がします。
どんな道を辿ることになっても、「自分で選ぶ」こと。
選んだ道を、正解かな、不正解かな、とドギマギするのではなく、「正解とする!」と半ば思い込みに近い、いい意味での「覚悟」が必要なのかもしれません。
そんな話をしていると、フリーランスの妻は、この地に根差したビジネスプランに変更を考えているようです。
さすが行動が速い…。
そうなってくると、ますます私が転勤をする意味はなくなります。
おまけ
今日はNeroの代わりに私が投稿にゃ!