Nero’s備忘録~育休中パパはじめての子育て~

パパ育休真っ最中。パパ育休の布教活動、子育て日記他、備忘録。

30代世代は「仕事」と「家庭」の板挟みなのか~もっと一緒にいたかった~

今日は6月1日。

早くも今年も半分が過ぎようとしていますね。

毎年毎年「早いなぁ」と思いますが、今年はひとしおです。

 

 

私の5か月の育児休業期間*1も残り丁度2週間となりました。

本日から復帰のその日まで、記事上では「あと●●日」とカウントダウンを綴る日が続きそうです笑。

 

5か月ぶりに戻る職場の事を考えると、「職場の上司や同僚にどのように迎えられるんだろう」、「新しい仕事に対応できるのだろうか*2」等々、不安は募ります。

そして短期的には、復帰直後の約1か月半の長期出張が気になるところ。

曲がりなりとも、いままでツーオペで息子君に接することができていたのが、この1か月半の平日は完全妻のワンオペになります。

この点については、少なからず妻も不安に思うところがあるようです。

 

 

妻から共有されたTwitter

そんな妻から共有されたのが、下記ツイート。

ブログもやられている方で、たまたまはてなブログユーザー様だったので、勝手ながらツイート内容と共に言及させて頂ければと思います。

おたま様(id:shiratamaotama)

www.shiratamaotama.com

↓引用ツイート

こないだ50代男性と話してたら「女の人は偉いよね、育児も仕事もして」と言われたので「ありがとうございます。でも私はいま一番大変なのは30代男性だと思うんですよね」と言ったら「え、なんで?」と。
「家事育児して当たり前、でも仕事も残業も出張も勉強も当たり前、と思われてるからですかね」

「今の30代男性って『妻に言われるから仕方なく家事育児する』というよりも、家事はやって当たり前、育児はやりたいからしてる、という人が多いです、私の周囲では。一方で会社の上司は奥さんが専業主婦で、猛烈に仕事して休日も勉強してた人が多いので、ロールモデルにしようとすると破綻しますよね」

「どの時代も過渡期の人が一番きついと思うんですけど、今の30代女性はもうそういう葛藤は上の世代の女性がしてくれたから、だいぶロールモデルが見えてきた感があって。私も職場の皆さんの理解があって仕事と育児の両立はなんとかできてます。でも私と同じことを30代男性が言ったら、

『なんで奥さんが休まないの?』『奥さんは何してるの?』とか正直思いませんか?上の世代の男性がそう感じてしまうのは理解できるんですけど、今の30代男性はそういう感覚にすごく板挟みになってて大変そうだな、と思ってます。男性の産後うつも問題になってますよね」

…みたいなことを言ったんですけど、これは私がいい人だから若い男性を擁護しようとしたというよりも、当然のように「育児」を「女性」カテゴリにいれてる50代男性に「今はそうじゃないんですよ」と言いたかっただけかも。

 

はっきりと感じる認識の世代差

おたま様の記事では、「育児と仕事の両立についての認識の世代差」について触れられています。

男性の家事育児参加についてはまさに過渡期にあり、30代男性は「当たり前に男性が家事育児をする」と認識。一方50代は「奥様が専業主婦であり、男はがむしゃらになって働いた」。

この2つの世代の板挟みになって大変だ、と。

 

まさしく30代男性の私。

このおたま様の記事とツイートに、涙しました。

 

改めてパパ育休について考えてみました。

私の場合、

「世間では理解が高まりつつあり、社会全体で推進する動きの中にある」

「とはいえ、個々によってまだまだ温度差があり、Neroの勤めている会社ではまだまだ全体の理解は乏しい(Neroの会社ではパパ育休は私で2例目)」

という状況の中にいます。

 

「先輩世代」に言われた一言が忘れられない

育児休業取得に向けて、会社の上司や同僚と諸々話をしていた頃、とある上司に言われた一言がいまだに忘れられません。

育児休業?そんなん無理やで。

 奥さん働いてないんやろ?家におるんやろ?大人二人で何するん?時間持て余すで。

 赤ちゃんなんて1日中寝ているだけやし。」

 

…この上司はまさしく50代。ガチガチの「先輩世代」です。

男は、昼夜問わず仕事をして給料を家に入れる。女は、家事育児を担う。

まさにそんな時代を生き抜いてきた方です。

 

一言付け加えると、私の会社は業界で「ブラック企業」で通っています。

「●●(私の会社)さんは、夜2時でもメールがバンバン入ってきてたよ~」と話す得意先さんに対して、営業が「それがうちのカラーですから!」

と、半ばブラック体質を売りにしている節すらあります。

ここ数年は諸々の社会情勢を受け、多少ホワイト要素は入り込んできていますが、せいぜい「ブラック+ホワイト=カフェオレ体質」といった感じ。

まさに会社の体質も過渡期にあります。

 

時代、会社の体質、ありとあらゆるものが前世代的だったこの上司からすると、「育児休業」を取りたい、という私の発言は「認識の世代差」によって、到底理解できなかったものなのでしょう。

 

それは単に時代が違ったからか

私はこの上司の事を尊敬しています。

いまは異動してしまい、直属の関係は無くなりましたが、直属だった約4年間、多くを学びましたし、この方の下だったからこそ、仕事が楽しくできたとも思っています。

それ故に、育児休業に対してあのような反応されたことに、少なからずショックを覚えたものです。

先ほど記述した、「ブラック企業である体質を売りにする」営業が多かった中、この上司はそうではありませんでした。

「仕事は楽しくやるもの」「睡眠はしっかりとるもの」等々、ブラック至上主義の周りとは違った価値観を持っていました。

 

ということは、家事育児に対して、捉えている認識が違っていただけなのかもしれない。

もしも世代が違って、この上司が30代の頃に、現在と同じような家事育児の価値観が時代としてあれば、この上司も私と同じような認識をしていたのかもしれない。

 

「板挟み」現役世代はどう立ち振る舞うべきか

今の50代の方々が30代だった頃というと、約20年前です。

その時代と現在を比較すると、社会課題が異なっています。

異なる社会課題に対して、前世代的な認識、価値観、立ち振る舞いで、課題が解決できるわけはありません。

 

改正介護・育児休業法の整備等、環境は完全とは言えずとも、整いつつあります。

あとはそこに「徐々に」対応していく個々の会社や個人の、認識、価値観、立ち振る舞いが変わっていくのを待つばかり。

この「徐々に」の期間が、過渡期であり、そこを現役世代で生きる私達は、そのはざまで揺さぶられて、右往左往もするわけですが。

 

あの時上司が「大人二人で何するん?時間持て余すで」言ったことには、今なら明確に否定できます。

育児はワンオペでやるものではありません。

後日談ですが、その上司にお子様が生まれた時、奥様の実家に住んでいて、義母の手をかなり借りていたようです。

確かに、ママ、おばあちゃんが居れば、パパの出番は無いかもしれません。

 

ですが、そもそも「おばあちゃんが居れば手は足りているから、いい」というのもおかしい。

子どもと一緒にいたい、妻と一緒に家事をしたい、こうしたある意味で単純な欲求を持つことが、そこまでおかしなことだとは思いません。

 

板挟み世代は胸を張っていいのです。

 

もっと一緒にいたかった

おたま様がブログの最後で共有している動画を、私も改めてここで共有させてください。3分程です。

youtu.be

私の上司を含め、現在の50代の「先輩世代」の方々を「前世代的」と、少々悪者扱いして綴ってしまいましたが、

「先輩世代」でも、このような意識をお持ちの方がいる、ということが、

今、私達「現役世代」が「仕事」と「家庭」の「板挟みに成ることができている」ことの表れかもしれません。

この方々の意識がなければ、もしかしたら「板挟み」になることすら叶わず、今でもなお「仕事」しかない世代だったかもしれません。

 

 

おまけ

トイレに行っている間にNeroの枕を奪う猫様

あんたばっかりフワフワの枕ずるいにゃー

 

*1:厳密に言えば病気療養2か月、育児休業3か月

*2:復帰後は私の希望により、それまでと違う業務に就きます