Nero’s備忘録~育休中パパはじめての子育て~

パパ育休真っ最中。パパ育休の布教活動、子育て日記他、備忘録。

スーパーの歌は耳に残る~友達1人できたかな。でもいいじゃない~

こんばんは、Neroです。

 

 

最近、息子君が歌に反応して笑うようになってきました。

もう間もなく4か月になろうとする息子君。

歌の内容(歌詞)はまだまだ理解していないでしょうが、音やリズムは聞き分けているのでしょうか?

私が歌う、近所のスーパーマーケットで流れているスーパーのテーマソングがお気に入りです。それを歌うととてもニコニコ笑います。そのチョイスをする私も私ですが…

スーパーのテーマソングは、明るくて耳に残りやすい曲調。もしかすると、だから反応しているのかもしれません。

 

 

歌といえば、前々から気になっていることが1つ。

 

童謡というものは、昔から歌い継がれているものが多い印象を勝手に持っています。

いつから世に出回ったのかは、歌によって違うのでしょうけれど、私が幼少の頃に耳に親しんだ童謡が、30年ほど経った現代の子どもたちにも聞かれていることを考えると、感慨深いものがあります。

童謡は時に歌として、時に絵本として姿を変えながら、子どもたちの感性をはぐくむ、とても大切なツールの一つと思っています。

 

童謡は子どもたちにも伝わり易いよう、まとめられていると思います。

歌についても詞についてもド素人な私が語るのもおこがましいですが、伝わり易い単純明快な歌詞であるからこそ、それによる弊害もあるんじゃないかな、と思ったりしています。

 

一年生になったら

 

私と同世代の方のみならず、多くの方がこの童謡を聞いて育ったのではないでしょうか。2011年に絵本にもなったようです(上記写真がその表紙です)。ということは、現代の子育てシーンでも歌われているのでしょうか。

1966年に発表され、作詞は日本を代表する詩人のひとり、まど・みちおさん。もう50年以上の歴史があるのですね…

ご存じの通り、「ともだち100にん できるかな」が非常に印象的な詞です。

 

 

さて、単刀直入に申し上げますと、

友達って100人じゃなきゃダメなの? 1人でもいいじゃない!

…ってお話でして。

もちろん、作詞のまどさんは「100人」であることに固執されて歌詞を作られたわけでなく、「一年生になったら、友達とたくさん出会えるね。たくさんの友達と仲良くなろうね」的なニュアンス*1で作られたのだと思います。

 

ですが、単純明快にわかり易い歌詞であるが故に、「そうじゃなきゃ、ダメ」というメッセージになってしまう可能性があるのではないかと、思うわけです。

 

 

「ゼロヒャク思考」と呼ばれる思考パターンがあります。私、Neroの悪い癖でもありますが、私だけでなく、結構いらっしゃるのじゃないかと思います。

「0か100か」「白か黒か」「表か裏か」。

求められている結果だけに目が行ってしまい、「それができたか、できなかったか」のみの評価をしてしまう思考パターン。

「完璧主義」にも近しいものがあるのでしょうか。「100じゃなければならない。100じゃなければ0だ。」という解釈になってしまうわけですから。

 

 

このゼロヒャク思考、非常に危険な思考だと思っています。

仕事でも、求められている成果が100だったとして、仮にその結果が90だったとしても、「ああ~目標未達だ。100達成できなかった、0とおなじだ~」と。

結果「できなかった」という無力感や自己嫌悪に陥り、自己肯定感を下げていく。

私は営業職ですので、毎月の予算に対してはこのゼロヒャク思考でものを語られることが多いです。予算達成すれば100、予算未達なら予算比99%でも評価は0だ、と。

私自身が後輩にこのような指導をしておりましたので、相当この考え方に毒されていましたね~。

 

 

本来、100じゃなくても、80でも70でも40でも20でも、0ではなく、20なら20の成果ですので、それを認めるということが必要だと思うのです。

営業職の例については、「仕事だから」、ある程度耐えなければならない部分もありますが、それでも会社の評価はさておき、自分の中では「20できた!頑張った!」と、自分自身を褒めてあげないと、自己肯定感は下がる一方です。

 

この歌の歌詞である、友達の数については、営業職のノルマなんかと違い、数が多いことに価値があるわけではないはず。

友達1人でもいいじゃない。今日友達できなくても、明日できるかもしれないじゃない。

ゼロヒャク思考に陥らないような語り掛けが、とても大事な気がしてなりません。

 

 

私の考えすぎならいいのですが、単純明快なストレートな歌詞だからこそ、それがすごく気になる今日この頃です。

*1:完全に私Nero解釈です。誤っていたら申し訳ございません。