Nero’s備忘録~育休中パパはじめての子育て~

パパ育休真っ最中。パパ育休の布教活動、子育て日記他、備忘録。

職場復帰へ向けて準備スタート~ツーオペレーション~

5日ぶりの記事投稿となりました。

 

 

ここ数日、息子君がバージョンアップしてきました。

くるりと寝返りを打てるようになり、布団に寝かしていると、一瞬目を離した隙にくるりと転がり、布団から落ちてしまうことが多々。

その後自由にコロコロ転がることはまだできないため、うつぶせの状態になってしばし待機状態。

そのうちに御機嫌が悪くなり、ギャン泣きモードに突入…というパターン。

どうにも大人しく転がっていてくれません。

 

そもそも布団に寝かせることを大変嫌がり、朝方を除けば、私か妻の抱っこを求めます。

さらにただの抱っこだけでは飽き足らないようで、立ち抱っこを要求。

要求が満たされないと、ギャン泣きモードに突入…という、なんとも悩ましい状況に。

 

常に私か妻の、どちらかの手が塞がってしまう状態です。

 

立ち抱っこ、もしくはミルクを投入すれば、ある程度ご機嫌は直るのですが、常に立ち抱っこもなかなか体力的にしんどいし、ミルクもあげすぎはいかがなものか…。

 

「子どもを産むのは、早ければ早い方がいい」なんてよく聞きましたが、本当に子育ては体力勝負。

私も30歳を超えてから、体力の衰えを感じます。

まぁ、日常的な運動をさぼっているので、年齢のせいだけにはできませんが…。

私自身の体力も早いところあげて、息子君の無理難題に耐えれるボディを作りたいものです。

また、マラソン大会にも早くに復活したい…!

かつて走ることができたハーフも、恐らく今の体力だと完走すら危ういだろうなぁ…。

 

 

さて、先日の記事でも綴った通り、私の職場復帰が6月15日で確定しました。

 

確定以降、会社から1日1回程度、電話が入ってくるようになりました。

形上、1年間の育児休業を途中で切り上げる、という形になるため、諸々の手続きが必要なようで、それについての連絡です。

 

いよいよ職場復帰に向けて、本格的に準備が進んでいきます。

 

復帰後、業務内容が変わりそうです。

以前と比較すると、少々軽い業務に変わるようです。管理職からも外れる予定。給与面も当然下がります。

 

これらの変更は、私自身が希望しました。

育児休業は、もとの所属、役職、業務内容に戻るのが原則。(関連する記事を以前記載しました。お時間あればこちらもどうぞ

その原則から外れるわけですから、会社は結構慎重になっているようです。

 

私が望めば、もとの場所で休業前と同じ立ち位置に戻ることはできたと思います。

ですが、それまでの私の働き方は、夜は平均22時まで残業代の出ない(管理職ですので…)残業をし、土日も家にパソコンを持ち帰って、資料を作ったりメールを確認したりする日々。

生産性を上げる、業務の取捨選択をする、その他諸々の工夫をすれば、単純に業務時間を減らすこともできたかもしれません。

 

ですが、結果体を壊してしまったこと、息子君の育児はこれからも続いていくことを考えると、

業務そのものを変えて頂いた方が、最終的には私にとってはプラスになる、と考えました。

 

私はとても恵まれていると思います。

ここまで私個人のワガママを聞き入れてくれる会社は、そうそうないと思います。

会社からは、暗に「出世コースから外れるよ」と言われましたが、ここまでワガママを押し通すのであれば、当然出世も何もないのは当然です。

 

 

あと1か月を切った職場復帰に向け、私自身の準備はもとより、息子君のお世話のルーティンをどうしていくか、も課題です。

当然妻に負担がかかります。

妻はフリーランスですので、毎日決まった業務ルーティンがあるわけではありませんし、仕事量そのものもかなりセーブしていますが、

それでも日中、妻が打ち合わせだったり、営業だったりに出かける際は、私が息子君を見れる環境があったわけです。

それも今後はやり辛くなります。

 

 

私の育児休業期間中、私と妻はツーオペで息子君と接することができました。

今後私が職場復帰することで、確かに私自身が息子君と接する時間は減ってしまいます。

ですが、妻も妻で、自分のやりたいことへの思いがあって、今のフリーランスでの事業をしています。

息子君のお世話、仕事との関わり方。

今後新しい形のツーオペを、私と妻で模索していきたいです。

 

一時保育や、周りの方々の手を借りながら、うまくやっていきたいと、妻とじっくり話をしています。

 

 

おまけ

息子君のミルクを作っていると、「私のご飯は~?」と催促してくる猫様。

 

会社との関わり~育休を経て思う自立とは~

育児休業中(病気療養の有休使用期間も含め)、1か月に1回程度、直属の上司と面談をしています。

 

最初の2か月は、とても会社の事務所へ行ける体調ではなかった為、近くのコメダ珈琲で面談をしていました。

今は体調も回復し、会社へ行こうと思えば問題なく行けると思いますが、そのままの流れでコメダ珈琲が面談場所です。

 

 

面談では、私の近況、会社の近況などを話しています。

○○さんが退職した、△△という得意先でこんなことが起きている、売上げが厳しい…。

休業前は毎日、当たり前に話をしていた内容が、今では月1回。どことなく遠い世界の話のようにも聞こえます。

私の近況の方は、私の体調の状況、子どもの話などが中心です。

 

面談相手の上司は、私が休業に入る1か月前に転勤してきた方で、お互いにまだお互いの事を深く知りません。

転勤してきたばかりの部署で、部下(私)が前例がほぼない育児休業を取りたいと言い出し、

挙句の果てにいきなり精神疾患を起こした挙句ドクターストップとなり、そのまま育児休業にも突入した…。

この上司には大変なご迷惑をかけていることと存じます。

 

 

私は中間管理職の立場でしたので、本来であれば、転勤してきたばかりのこの上司のサポートをし、部署の業務が円滑に進む様にすべき立場でしたが、

それができたのはわずか1か月だけ。

私が不在になった後は、残りのメンバーでフォローしあっていただいていると聞いています。

本当に頭が上がりません。

 

 

私の会社はかっこいい言い方をすれば、「商社」でして、私の部署は営業部隊です。

営業はどちらかというと「属人化」しやすい業務で、兼ねてからそれが問題となっていました。

昨今の働き方改革の流れで、有休消化率、ヘルスケア、そして育児休業や介護休業等、社会的に対応すべき課題が増え、「属人化」の状態では難しい状況でした。

 

そこで営業は「個人営業」から「チーム営業」に変化していきます。

基本は得意先ごとに担当者個人が割り振られるものの、有事の時には、所属チーム内でフォローしあえる環境づくりが進められてきました。

誰かが休むとき、誰かがさっとフォローに入れる体制づくり…というわけです。

 

まさかその体制に、ここまで助けられることになるとは、思いませんでした。

もちろんフォローして頂いているメンバーには、負荷がかかっていることと思います。

 

社有携帯は会社に預けてありますし、個人携帯を知っているのはその上司と、一部の後輩だけですので、全部のメンバーの状況を伺い知ることができません。

私が職場で倒れたあの日以来、一度も連絡を取っていないメンバーもいます。

 

 

私がいなくなった直後は、個人携帯を知る後輩から「この業務ってどうやるんですか?」という電話が、たまにありました。

4か月たった今では、そんな電話もありません。

 

私がいなくなった会社は、(他メンバーへの業務量としての負荷増加という点を無視すれば)問題なくまわっているようです。

それが会社としてのあるべき姿。

属人化して「その人しかできない業務」があるということは、会社にとってはリスクです。

 

個人の側からするとちょっぴり寂しい面もあります。

「この業務は○○さんだからできる」「○○さんだからうまくいった!」と周囲から言われると、

その会社という世界の中での、存在価値を確認することができます。

 

私は、「人の目を過剰に気にする」性格ですので、この存在価値の確認は、非常に重要な物でした。

「人の目を過剰に気にする」→「人からどう思われているか気にする」→「存在価値があると思われたい」

ある意味では「存在価値があると思われたい」が為に、一生懸命仕事をしていた、と言っても過言ではないかもしれません。

 

 

少し前の「ほんまでっかTV」で、心理学の植木先生が、「子どもの自立」について話をしていました。

「子どもの自立」は、お母さんから離れることではなく、「依存する先が増えることだ」、ということだそうです。

今までお母さんだけに依存していたものが、友達に依存する、好きな女の子ができる、スポーツを頑張る…などなど。

世界から旅立つことではなく、世界が増えることが「自立」なんだそうです。

 

もしかしたら大人も一緒かもしれません。

「世界を増やす」ことが、「自立」すること。

大人の自立は子どもの自立よりも、バリエーションが豊富です。

社会的自立、精神的自立、経済的自立、身体的自立、仕事上での自立…などなど。

 

 

一昨日、上司との面談があり、育休からの復帰が6月15日で確定しました。

あと1か月です。

病気療養に2か月、育児休業で3か月。5か月という非常に長いお休みを頂きました。

1か月後、5か月ぶりに出社するときは、多分めちゃめちゃ緊張していると思います笑。

 

復帰後は、フォローしてくれたメンバーに感謝し、その分を貢献していくことは当然。

それと同時に、「存在価値があると思われたい」為に仕事をするのではなく、「自立」した働き方をしていきたいです。

既に息子君という新しい世界が、私にはもう広がっています。

「ととのう」~朝ウォーキングが習慣化してきました~

ととの・う〔ととのふ〕【整う/調う/▽斉う】 の解説

1 必要なものがすべてそろう。「材料が―・う」「準備が―・う」

2 きちんとまとまった状態や形になる。調和がとれる。「体裁が―・う」「―・った顔だち」

3 交渉や相談がまとまる。「縁談が―・う」「契約が―・う」*1

 


最近、起床後にウォーキングをするのが日課となっています。

いつもなら三日坊主で終わる私ですが、珍しく習慣化しつつあります。

 


朝6時ごろ床から出て、顔を洗い、歯を磨き、髭をそり、寝癖を直し、着替える。

この季節、まだまだ朝は肌寒い。長袖のウェアを羽織り、下はランニング用のハーフパンツといういで立ち。

たいがいこの時間、妻と息子君はスヤーと就寝中なので、起こさない様にそろりそろりと家を出ます。

持ち物は、家の鍵、スマホ、10円玉1枚。

 


5月の朝6時過ぎ。太陽はほぼ顔を出し、朝陽が少々眩しい。

町は徐々に人の気配が増え始めていて、早い方だと通勤、通学に家を出ておられるようですが、どちらかと言えば、私のように散歩をする人の姿が多い印象。犬を連れている方も見えます。

田舎町です。都会に比べれば人の数は疎ら。

 


本当はウォーキングと言わず、軽くランニング、と言いたいところですが、なまりきった体に起床直後のハードな運動は重労働。速足でいつものコースを辿ります。

 

 

目的地は片道15分程度の場所にある神社。

私の住んでいる町は、いわゆる城下町だったようです。町の中心部には城跡があり、観光スポットになっています。

そんな城下町の「鬼門」を守る神社のようで、鬼門の位置である城から見て北東方向に、その神社はあります。

 

鳥居をくぐった参道は石畳の階段になっており、それを早歩きで上ると結構な運動になります。

だいたい同じ時間に、同じおばちゃんとすれ違います。

「おはようございます」と声を掛けると、「おはようございます、ご苦労様です」と返してくれます。

このおばちゃん以外に、神社に人影は無し。マスクを外します。

朝の新鮮な空気が体にしみる。

 


本殿に着くと、持ってきた10円玉を賽銭箱に放り込み、二礼二拍一礼。

同じ道を引き返し、家へ戻ります。往復約30分弱のウォーキングタイムです。

 


ウォーキング中は、できるだけ余計な事は考えないようにしています。

ただ、歩く。朝陽を感じ、気温を感じ、道端の花を感じ、すれ違った人と挨拶を交わす。

そして緑に囲まれた朝の神社で、汚れていない空気を吸う。

本殿にお参りをすると、何か特別なことを一つやり遂げたようにも思います。信心は全くありませんし、片道15分歩いて来ただけですけど。

 

 

僅か30分弱の朝のウォーキングで、自分の体と心が「ととのう」のを感じます。

 


育児中は、意識して外出しなければ、一日中家に引きこもってしまう、ということもざらです。

最近は、子育てセンターに行ったり、公園に行ったり、意識的に妻と息子君とお出かけするようにはしていますが、

朝のこの一人でのウォーキングは、家族とのお出かけとはまた違う良さがあります。

 

 

特にコロナ禍以降、自分を「ととのえる」ことを、とても疎かにしていたような気がしています。

 


コロナ禍以前、私はマラソンが好きでした。

運動音痴でスタミナもないため、フルマラソンを走り切ったことはありませんが、ハーフマラソンなら制限時間ギリギリでゴールできていました。

県内で開催されている、いくつかのハーフマラソン大会にエントリーし、参加証のTシャツやタオルをホクホクともらって帰ったものです。

いつかフルマラソンを走り切りたい、と思い、家の周りを走ったり、ジムで足の筋肉を鍛えたり、積極的に体を動かしていました。

 


それがコロナ禍となり、それを言い訳にトレーニングをさぼり、ジムに行かなくなり、あまつさえ出歩くことすら大幅に減りました。

 


コロナ禍だもん、しゃーないじゃん。

...これが自分の体と心をいかに不健康にしていたか、痛感しています。

私がメンタルをやられて職場で倒れたのも、この不健康の蓄積が一つの要因であったと確信しています。

 

 

いつ頃からか、「サウナでととのう」というワードを聞くようになりました。

サウナ→水風呂→外気浴の流れで身体的疲労が取れ、体がすっきりする。そして自律神経も整い、精神的にもリフレッシュした状態を指すようです。

 


思えば、銭湯通いも大好きでしたが、コロナ禍以降行っていないような気がします。

 


週末は、サウナでととのうを実践させてもらえるよう、妻に息子君をお願いしてみようかと思っています。

 

 

「ととのう」方法は人それぞれかと思いますが、

適度な運動、充実した睡眠、恐らくサウナも、人間という生き物の多くを「ととのえる」大切なアクションな気がします。

 


そして、コロナ禍を言い訳に、私を含めて、自分自身を「ととのえる」ことを疎かにしている方が多いような気がしています。

 


自分自身を「ととのえる」。侮れません。

*1:goo辞典より

育児休業~本当に大事にしたいものは何か、はっきりさせる~

育児・介護休業法の改正により、「育児休業」のルールが2022年4月に大きく変わりました。

総じて、労働者にとってはよりメリットがある内容に改正されています。

とりわけ、「パパ」がより取り易い環境を整備するものになっており、今後のパパの育児休業取得率アップが期待されます。

 

 

先月の改定直後には、様々なメディアで、今回の育児・介護休業法の改正について特集されておりました。

そういえば、はてなブログの公式記事でも特集されていましたね。

 

 

昨日、bizSPA!フレッシュにも記事が掲載されていましたので、ご紹介させて頂きながら、少し内容に触れてみたいと思います。

お時間ありましたら、下記の元記事もご参照頂ければ幸甚です。

ちなみに、当ブログの目的の一つが、パパの育児休業の布教活動です!

 

bizspa.jp

 

男性の育児休業は「義務化」ではない

冒頭、「今年4月から男性の育児休業(育休)が義務化され、男性が育休を取りやすくなりました。」と記載があります。

読み進めると、

「「育児休業の義務化」とは育休の取得を強制するのではなく、企業が男性従業員に対して育休制度の周知を義務付けるという意味です。」

と、正しい解釈の記載がありますが、冒頭だけ見ると「えっ!?全員文句なしに取れるの!?」ってなってしまいますね。

 

皆さんの会社では、4月以降、変化はありましたでしょうか。

奥様が妊娠したことを会社に報告すると、会社側は面談等で、「個別の周知・意向確認」が義務化されました。

「育休制度あるよ~」だけでなく、「取る?取らない?」の意向確認までが義務です。

 

「育休制度あるよ~。こんな制度だけど…まさか取ったりしないよね?」

…みたいな、取らないことを暗に強要するような、意向確認はNG。

 

育児休業取得率100%の罠

記事では、何人かのパパさんたちのエピソードが綴られています。

その中の一人が、「株式会社ファンケル」で働いているパパさん。ファンケルは、化粧品等で有名な、言わずと知れた大企業です。

 

ファンケルでは、育児休業取得率が100%だそうです。

これはこれで、とても素晴らしい事ですが、育児休業は1日から取れます。1日でも取得すれば、その人も「取得した」ことになるわけです。

制度として、1日だけ育児休業を取得したところで、それは本来の姿ではないはず。

 

ファンケルがどうかはこの記事ではわかりませんが、「育児休業取得率100%」と謳う実績には要注意です…。

 

フォロー人員配置の実態は…

あるパパさんが育児休業取得することになれば、周りの職場のメンバーがそのパパさんが抜けた穴をフォローすることになります。

この「フォロー体制」。皆さんの会社はどうでしょうか?

 

記事では育休中の業務担当を図にして…うんぬんかんぬん、育休を取るパパが、メンバーに負荷を極力かけないように、事前準備について綴られています。

5人のチームから1人抜ければ、残り4人の業務量は増えます。

どこか別の部署等から1人充当されれば、チームへの負荷は最小限となりますが、今度はパパさんが戻ってきたとき、どうする、という話になります。

 

ちなみに私の場合は、人員の補充はありませんでした。

4人の方が私の業務を分担して頂いています。正直頭が上がりません。

(私の場合、育児休業交渉中に体調不良で倒れ、そのまま職場から離れたので、会社も補充を検討する余裕がなかったのかもですが…

 私の育児休業取得までの経緯はこちらの記事で。)

 

育休の連鎖反応はいいことだけど

記事では、

「誰かが育休を取得して、その良さを伝える。そうすることで、育休を取る男性が増えていくように感じます」とあります。

確かに、誰かが取れば、続く人はより取りやすいですよね。

 

でも、例えば、

「同時期に2人以上がパパになり、同時期に育児休業取得を希望している」

などが起こったら、どうなってしまうのでしょうか。

 

これを解決するためにも、育休を取得する側として、下記の心構えは必要じゃないかと思います。

 

復帰後の業務変更は「ある程度」しゃーない

復帰後はそれまで従事していた部署、役職、業務内容に戻るのが、原則ルールです。

ですが、Nero個人的には、全く同じところに戻れないリスクは、育休取得側が受け入れるべきだと思います。

 

記事では、「カネカショック」にも触れられています。

「カネカショック」のような、住居を変えざるを得ないような転勤は、さすがにいかがなものかと思いますが、

業務内容であったり、チーム内での立ち位置であったり、フォローしてくれた人たちが育休で不在だった期間、作り上げたペースを、必要以上に乱すのは如何なものかと。

 

例えば、育休前は「チームリーダー」のポジションにあったパパさんがいたとします。

育休で数か月職場を離れることになり、その不在期間は1個下の後輩がチームリーダーを代行することになりました。

不在期間中、後輩君はみごとにチームをまとめ、業務に支障は生じませんでした。

 

数か月後、パパさんは職場復帰。後輩君ありがとう、チームリーダーは今日からまたパパさんがやるよ。これって本当にいいのでしょうか?

「チームリーダー」はそのまま後輩君に努めてもらい、パパさんは「チームメンバー」として再び会社やチームに貢献すれば、いいのではないでしょうか。

 

本当に大事にしたいものは何か、はっきりさせる

上記の例で「チームリーダー」に固執するのであれば、そもそも育児休業を取る選択は考え直すべきなのかもしれません。

後輩君からすれば、決して面白い話ではないはず。

育児休業が普及していくことは大切ですし、そんな社会になってほしいと思いますが、その間フォローしてくれる方の性善説に頼り切るのも、いかがなものかと思います。

 

 

以前の記事にも綴りました(こちらこちら)が、育児休業トレードオフだと思います。

 

育児休業中、育児休業給付金がありますが、当然働いていた時の月収には及びません。

ボーナスも育休中は算出日数に含まれないことが多いです(会社によると思いますが…)。

建前はともかく、昇格昇給には影響すると思います。

上記例でいうなら、パパさんが育休から復帰した時点の「その瞬間」では、会社の評価はより後輩君を高評価とすべきです。

 

役職や対価(給与や賞与)はステイにして欲しい、でも育休は取りたい、ではいささか虫がよすぎると思います。

 

「会社での立ち位置」「対価」「子育て」 何を大切にすべきで、何を優先すべきなのか?

 

そもそも、子育ては育児休業の期間だけではありません。今後何年も続いていきます。

育児休業を終えて復帰した後、どういう働き方をしたいのか?

 

仕事は70歳まで、子育ては刹那

人生100年時代と言われ、現在35歳のNeroは、今まで生きてきた年数くらいは、今後も何らかの形で働く必要がありそうです。

ずっと今の会社で働くかはわかりません。

目まぐるしく変化している世の中。たった10年前と比べても多くのことが変化しています。

「私」と「今の会社」の関係だけ、不変性ということはあり得ません。

 

一方子育ては刹那。

0歳の息子君は、この瞬間しかいません。

息子君が成人するまで18年(成人年齢が変わったのも、大きな変化ですね…)。残りの働く期間は35年。

年数の大小ではないのかもしれませんが、どっちを大事にしたいか、私はもう決めています。

 

 

ゴールデンウィーク~乱れたルーティン~

本年のゴールデンウィークも残すところあと1日。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 

今年のゴールデンウィークは、コロナ禍以降はじめて行動制限のないものということもあり、やはり昨年、一昨年と比較すると人出は多いように感じます。

 

Nero家はというと、5月3日・4日に、私、妻、息子君、猫様の一家総出で、私の実家の母、妹と共に、県内のとある観光地へ出かけてまいりました。

 

 

私と妻の2人暮らしだった我が家に、猫様がやってきたのが2020年末。そして息子君がやってきたのが2021年末。

妻と2人だったころは、自由気ままにどこへでも出かけていましたが、コロナ禍真っ只中、猫様がやってきて、息子君がやってきて、どんどん出かけるハードルが高くなっていく一方。

猫様は丸一日のお留守番は可能なのですが、一泊以上となると、さすがに家でお留守番させておくのは難しく、ペットホテルに預けるか、移動先に連れていくかの選択になります。

 

 

いつ頃からか、5月3日・4日は私の実家の家族と旅行に行く、というのが恒例行事となっておりました。

私と妹の仕事の都合が最もつきやすいため、日付は固定。行先も泊まるホテルも固定。

ここ数年、毎年行っているため、特に観光地に寄ることもなく、ただただホテルに泊まって夕飯を食べ、温泉に浸かるだけという行程。

 

ちなみに運転は私の仕事。

私からすると、私の家→実家→観光地、トータル約4時間の運転苦行。

いずれのポイントも県内で、営業先でたまにまわったりするので、旅行で家族と共に仕事と同じコースを運転すると、少々複雑な気持ちになります。

 

 

3年前は私、妻、父、母、妹。

2年前はコロナで中止。

1年前は旅行直前で父が急死し、私、妻、母、妹。(猫様はペットホテルへ)

本年は私、妻、息子君、猫様、母、妹。

 

行く場所もすることも同じ旅行ですが、この4年間は毎年大きな変化がありました。

来年の旅行はどんな変化があるのでしょうか。

いい意味での変化であることを、願うばかりです。

 

↓車中で脱走防止のハーネスを着けられて、機嫌が悪い猫様。



その他にも、友人が子どもを連れて遊びに来てくれたり、部屋の掃除に勤しんだり、図書館に入り浸ったりと、

育児休業中の身でありながらも、それなりにイベント事盛りだくさんなゴールデンウィークでした。

 

いつものルーティンが乱れ、ブログ更新も若干停滞。

私の好きなブロガーさんたちは、ゴールデンウィーク期間中も、ペースを乱さず更新されている方が多く、本当に脱帽。

長期休みとはいえど、ルーティンは乱さずに取り組んだ方が、体にも心にも負担が少ないような気がします。

 

明日でゴールデンウィークも終わり。

乱れたルーティンを正していきたいと思います。

 

さらに、私が育児休業を終えるまで、そろそろ1か月を切ってこようとしています…。

以前の記事にも綴った通り、私は体調不良で仕事から離れた経緯があり、その意味で体力も仕事に対する気持ちもがた落ち状態です。

 

そろそろ仕事に戻ることを見据えながら、リハビリしないと…です。

没頭できること~昼間のワイドショーを観て~

ぼっ‐とう【没頭】

[名](スル)一つの事に熱中して他を顧みないこと。「事業に―する」*1

 

 

昔から昼間のワイドショーというのがどうも苦手です。

 

 

育児休業に入ってから、圧倒的に昼間に家にいる時間が増え、テレビを点けさえすれば、各局選り取り見取りのワイドショーが放送されているわけですが。

それらを観る気は全く起こらず、バックミュージック代わりにネットフリックスで昔のドラマや映画を観たり。

 

 

連休中日の平日だった本日。

私の会社は、月初の営業日5日ほどが月の中で一番忙しく、有休どころか体調不良でも這ってでも仕事をせい、という感じなので、

GWの隙間の平日を有給で埋めるなんぞ、夢のまた夢だったわけですが。

育児休業中という身であるが故、意図せずその夢が叶い、後にも先にも今年限りか…と悲しみに暮れながら、いつも通りの息子君のお世話ルーチンに励んでおりました。

 

本日は妻がリビングで仕事をするとのことでしたので、午前中は息子君ルームで息子君と共に過ごしました。

最近の息子君は、朝6時頃に起床→9時くらいに朝寝→14時くらいに昼寝→20時くらいに就寝というルーチンが、ほぼ固まってきています。

何かの用事でそれらの時間に寝かせられない時は、ご機嫌が悪くなるわけですが…。

 

今日はそのルーチンが少々崩れてしまった様で、朝寝が11時過ぎから始まり、正午の鐘を聞いた後、息子君がスヤー状態だったので、そっと部屋を抜け出してリビングに戻りました。

 

すると、珍しいことに仕事をする妻の傍らで、TVが点いていて、昼間のワイドショーにチャンネルが合っておりました。

 

いつもなら、「チャンネル変えていい?」か「TV消していい?」となる私ですが、今日はなんの魔が差したのか、ソファーにドカリと座り、ぼけーっとそれを眺めていました。

 

 

チャンネルは「ヒルナンデス」。

そういえば数日前に、フルーツサンドの店への取材を連絡なしでドタキャンして叩かれていたのが、ネットニュースになってたな~…なんて思いながら、

珍しくボケーっと眺めていました。

 

番組のコーナーで、「アートの達人が、GENERATIONSと合作」とやらをやっており、

GENERATIONSって「EXILEの派生形」という認識しかない私が、それを友人の娘さん(小学生)にポロっと言ったところ、

えらい剣幕で詰め寄られた、という記憶がよみがえりました。

若い女性層にとても人気らしいですね、GENERATIONS。唯一関口メンディーさんは顔と名前が一致しました。

 

 

番組の本題は、

「フルーツ彫刻」、「工作漫画」、「黒板アート」を極めた方が、それらの作品をGENERATIONSとコラボさせたというもの。

 

「フルーツ彫刻」(フルーツカービングアート) 佐藤朋子さん

「工作漫画」(立体工作漫画アート) しんらしんげさん

「黒板アート」 中島玲菜さん

 

これらの方々が、作品と共に紹介されていました。

 

どれも、非常に高いクオリティのもので、ひたすら「ふえ~、すげ~な~」、とテレビの前で感嘆めいた独り言を発していました。

 

これらのアーティストさんに共通しているのが、インスタやTikTokなどのSNS媒体で所謂「バズった」人たちであること。

 

「フルーツを削ってみよう」とか「立体的に漫画を作ってみよう」とか「黒板に絵をかいてみよう(学生の時はやりましたが)」とか、

この方々が、どういうきっかけでそれをやり始めたのか、そして、ここまでのクオリティになるまで続けられたのか。

三者三様だとは思いますが、ひとつに「没頭できた」ことがあるんじゃないかな~と思ったりします。

 

「没頭できることを見つけろ」というような表現を、いくつかのビジネス書で見かけます。

いくつかで見かけたということは、ある程度真理を突いているものなのかもしれません。

「没頭してそれに取り組み、わき目もふらずに夢中になれば、おのずと結果は出てくる。没頭できず飽きれば辞めればいい」というようなことだったと思います。

 

没頭できるということは、それなりに「好き」である、という言い換えもできます。

昨今、仕事論を語る時、「好きなことを仕事にしよう」という論調が目立ちます。

「好きなことを仕事にしよう」の「好き」は、この「没頭」の過程がすっ飛ばされた理屈なような気がします。

 

「好きなこと」は、必ずしも「没頭できること」であるとは限りません。

「没頭」はリスクも伴います。そこに人生の大事な時間の多くをささげるわけですから。

ただ、今回ヒルナンデスに取り上げられたような方々は、この「没頭」の末に、作品のクオリティを上げ、それが日の目を浴びたのかな、と思いました。

 

「没頭」が仕事になり、それで生活できるようになれば、この上なく幸せなような気がします。

恐らくこの方々は、そんな未来を確信して、それらに取り組み始めたわけでは、無いと思います。

単純にそれらを作ることに、「没頭」できたから、すなわち「好き」だった。だから結果が出た、ということなのかな、と思います。

 

 

そんなことをボケーっと考えながらトイレに行き、用を済ませて戻ると、妻がチャンネルを変えていました。

 

こちらのチャンネルは御存じ長寿番組「徹子の部屋」。

 

 

 

画面を見た瞬間吹き出しました。

 

 

スタジオでテントを張って、苦笑いをしながら語るヒロシと、淡々と相槌を打つ徹子さん。

 

番組の最後で「次回はソファーに座って喋りたいです」と懇願するヒロシ。

ルールッルルールー♪というテーマ曲が、さらに笑いを誘う…。

 

ヒロシです…」で一世風靡した芸人さんが、その後ブームが去り一気に転落。ご自身が「没頭」している「ひとりキャンプ」をyoutubeで配信し、再ブレーク。

芸人としては一発屋だったのかもしれませんが、「キャンプ」に「没頭」して、新しい切り口を生み出した方ですよね。

 

 

ヒロシがキャンプに「没頭」し始めたのが、どのタイミングからなのか、存じ上げません。

ですが、例えそれまでやっていた事がイマイチでも、新しい「没頭」を見つけることができて、それが何かの拍子で誰かの目に止まったとき、新しい何かが生まれるのかもしれません。

 

 

そういう意味では、「発信すること」の偉大さを感じます。

「アウトプットする」だけでも偉大とは思いますが、さらに踏み込んで、それを誰かの目に止まる形に「発信する」。

全くの個人でも、SNS等で、個人の「没頭」した「結果」を、誰でも「発信」できます。

結果、より多くの方の目に留まりやすくなりました。とってもいい時代です。

 

 

このはてなブログもその1つだと思います。

深さは人それぞれ、ブログを書いている理由もそれぞれと思いますが、ブログを書いている時は「没頭」している時間ではないでしょうか。

それを「発信」して誰かの目に留まる。

 

とても素敵なことだと思っています。

*1:goo辞典より

「休日に 震える携帯 やな予感」

ゴールデンウイークということで、世の中長期連休に突入しております。いかがお過ごしでしょうか。

本年は、2日の平日をうまく都合をつければ10連休ということですが、あまりお天気には恵まれなさそうですね。

 

 

育児休業中の私。

仕事をしているときは、大型連休というのはいつも心のどこかで、心配を抱きながら過ごす日々。

 

営業職である私は、カレンダー通りに休めるのですが、会社的には365日稼働をしている業種です。

現場や客先は動いておりますので、何かとトラブルが発生しやすいのもこういった長期休みの時。

社有携帯を持たされており、それを年がら年中手元に置いておりますので、現場や客先から何かしらトラブルの連絡が無いか、ひやひや物。

連絡をもらったところで、できることは限られます。ですが、旅行中であろうが何であろうか、トラブルが起こった以上、限られた中でできることをやらざるを得ません。

営業職の悲しき宿命です。

 

 

「休日に 震える携帯 やな予感」

私的にサラリーマン川柳に応募するなら、間違いなくこれ。

 

現在はというと、社有携帯も社有PCも会社に預けております。

仕事のことを全く気にしなくてもいい大型連休は、実に約10年ぶりです。

 

私の育児休業は、息子君が6か月を迎えるころに終了する予定にしております。

前回、育児休業に入るまでのエピソードを綴りましたが、体調不良でのお休みも含めて、約5か月程の休業期間です。

ゴールデンウィークが終われば、休業終了まで約1か月となります。

 

 

最近は残された日数をかみしめるが如く、毎日のように妻と息子君と、お出かけをしております。

特段遠出をするわけでありませんが、子育て広場に行ったり、買い物に行ったり、市内の公園をめぐってみたり。

仕事に復帰すれば、このような生活はなかなかできません。

 

 

長期連休の終わりには、重度のサザエさん症候群に見舞われますが、育児休業終了のサザエさん症候群は、かつてないほどの重症になるでしょう…。

 

あと約1か月の日常を、一日一日大切にしていきたいものです。